ITPと共に⽣きる
医師とのコミュニケーション
あなたの声を治療に活かすために、医師に気持ちを伝えてみましょう
病院に⾏くと、診察があっという間に終わってしまうことがあります。病気のことで⾔いたかったことがあっても、“タイミングを逃した” “聞きたいことが⾔えなかった” “話そうと思っていたのに忘れてしまった”などの経験をした⽅も多いのではないでしょうか。
最近ではITPという病気は血小板数だけの問題ではないと言われるようになっています。倦怠感がある、症状は出ていないが出⾎が怖くて外出しづらい…など、負担に思っていることは患者さんそれぞれで異なります。あなたの感じていること・困っていること・日常生活でかなえたいことを伝えましょう。患者さんの「声」も治療⽅針を決める⼤切な要素です。
現在では、患者さんと医師が⼀緒に治療を選んでいく(シェアード・ディシジョン・メイキング)という考え⽅が⼤切にされています。“医師は検査データを、患者さんは⽣活のリアルな声を”お互いに持ち寄って、⼀緒に治療⽅針を決めていきます。
「こんなこと⾔っていいのかな?」と思うことこそ、⼤切な情報です
- 「⾎⼩板数は⼤丈夫と⾔われたけれど、倦怠感があって家事が億劫に感じる。ITPと関係があるのかな?」
- 「仕事の効率が落ちてミスが増えた。病気のせいなのか不安」
- 「もの忘れが多くなって、頭がぼんやりする。年齢のせいじゃなくてITPだから?」
- 「⽣理が重くて、仕事を休みがち。ITPが関係しているの?」
- 「出⾎が怖くて外出を控えてしまう」
ITP患者さんは、このようなことを思うかもしれません。医師は患者さんの⽇常の細かな感覚を知ることができないので、あなたが「伝えるまでもないかな」と思っていたことでも、その状態を医師と共有することが、よりあなたに合った治療を考えるうえで⼤切なヒントになります。
忘れないために、診察前に“書き出して”みましょう
診察室でうまく話せないという悩みは、ITPに限らず多くの患者さんが診察時に感じています。
そこでおすすめしたいのが、診察前に聞きたいことをメモしておくことです。
例えば、次のような項目をメモしてみましょう。単語だけでも大丈夫です。
■治療を受けて、あなたが一番かなえたいことは?あなたが一番大切にしたいことは何ですか?
(出血リスクの不安を減らしたい、仕事を続けたい、子どもや孫と思いっきり遊びたいなど)
■治療について「ここが良くなってくれたらよいのに」と思うことはありますか?
(通院頻度、注射の負担、副作用など)
■治療により病気が改善したら、やってみたいことはありますか?
(趣味、旅行、仕事、家事育児、スポーツなど)
■今、気がかりに思っていることや、不安に感じていることはありますか?
(症状、今後の治療、日常生活、将来のことなど)
診察前にメモにまとめておけば、短い診察時間でもあなたが本当に伝えたいことを医師に伝えることができます。
困っていたら、遠慮せずに話してみましょう
ITPの治療は、あなたと医療従事者が同じ目線・同じ目標で進めていくことが大切です。その第一歩が、あなたの声を届けることです。
言いにくいこと、迷っていること、説明しづらい症状など、遠慮せずに医師や看護師に話してみましょう。伝えたことや症状が結果としてITPという病気に関係なかったとしても大丈夫です。あなたが少しでも安心して毎日を過ごせるように、医療従事者はいつもあなたに寄り添っています。
MAT-JP-2603847-1.0-06/2026