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ITPと共に⽣きる

日常生活での注意点

日常生活での注意点や知っておきたい大切なポイント

ITPは、血小板が少なくなり出血しやすくなる病気です。主治医による治療や経過観察を行うのはもちろんですが、ITPのことをよく理解し、うまく向き合いながら、安心して日常生活を送る方法を知ることが大切です。

ここでは、ITPと診断された方が「今日からできること」を、わかりやすくお伝えします。

日常生活で注意すること

ITPと診断された患者さんでも血小板数が3万/μL以上に保たれ、出血の症状がなければ、日常生活を大きく制限する必要はなく、無理のない範囲で体を動かすことはできると言われています。ただし、自分の血小板数の状況をよく知っていただき、出血リスクが高まる激しい接触や打撲のおそれのあるスポーツ(例:サッカー、剣道、柔道 など)を行ってもよいかどうか、主治医とよく相談してください。また、高齢の方、高血圧の方、すでに出血がみられる方は、過度な労働や無理な運動は避けましょう。

日常生活で注意することイラスト

ITPの薬を服用している方は「正しく続けること」が大切

ITPの治療薬を上手に活用することが安定した効果を得て、日常生活を過ごしやすくすることにつながります。治療を安全に続けるために、薬との正しい付き合い方を知っておくことが、あなたの体を守ることにつながります。

  • 医師から指示された時間・量で服薬する
  • 医師から説明された生活上の注意を守る
  • 副作用が疑われるときは、早めに報告する

多くの治療は継続することが非常に重要です。これらに気をつけて治療を継続しましょう。

市販の鎮痛剤・解熱剤の服用時は注意しましょう

市販薬の中には、血小板のはたらきを弱くする成分が含まれていることがあります。頭痛や腹痛、発熱時に市販薬を使いたいときは、自己判断せず、医師や薬剤師に使ってよい薬かどうかを確認してください。

市販の鎮痛剤・解熱剤の服用時は注意しましょうイラスト

他の診療科を受診するときは“必ず伝える”

歯科治療、内視鏡検査、手術などの際には、安全に実施できる血小板、止血の状態であるかどうかが重要になります。また、他の病気に対する治療薬を併用する場合にも、血小板数や止血への影響を考えなければいけないことがあります。

  •  ITPであること
  • 現在使用している薬の名前
  • 最後に測定した血小板数

これらの情報を、積極的に医師へ伝えましょう。

他の診療科を受診するときは“必ず伝える”イラスト

妊娠・出産を考えている方へ

ITPがあり妊娠を考えている方、または妊娠中の方は、なるべく早く血液内科の主治医に相談しましょう。ITPがあっても妊娠・出産ができないわけではありませんが、あらかじめ医師とよく話し合っておくことが安心につながります。出産は、血液内科・産科・小児科が連携して診療できる医療機関で行うことが望ましいです。

妊娠中は、血小板数3/μL以上を保ち、出産が近づいたら、経腟分娩の場合は5/μL以上、帝王切開や麻酔の場合は8/μL以上を目標としますが、それぞれの患者さんの状況によります。

血小板数が減少し治療が必要と判断された場合には、赤ちゃんへの影響が少ない治療を選びます。主に使われるのはステロイドの飲み薬や、免疫グロブリンを点滴で投与する治療です。必要なタイミングや期間は人それぞれで、出産に向けて短期間だけ治療することもあります。

母体の血小板に対する抗体(自己抗体)が、胎盤を通って赤ちゃんに移行すると、生まれた赤ちゃんの血小板が一時的に少なくなることも報告されています。多くの場合は無治療で23週のうちに自然に回復しますが、まれに治療が必要となるケースもあります。

不安なことがあれば、ひとりで悩まず、早めに主治医へ相談してください。

妊娠・出産を考えている方へイラスト

最後に:あなたの生活を守るために

ITPと付き合ううえで大切なのは「自分の体の変化に気づくこと」、そして「ひとりで抱えず、医師としっかり連携すること」です。不安なことや、気になる症状があれば、遠慮なく早めに主治医に相談しましょう。

MAT-JP-2603306-2.0-06/2026